高校生平和大使 核禁条約会議時に渡航 3月、ウィーン開催

 国連に核兵器廃絶を求める署名を届ける「高校生平和大使」が、来年3月にオーストリアのウィーンで開催予定の核兵器禁止条約第1回締約国会議に合わせ、現地へ渡航する方針であることが22日、分かった。可能であれば、締約国会議の傍聴や会議内での発言も検討している。被爆地長崎・広島を含め平和大使を選出している全19都道府県の高校生ら約35人が渡航する予定。新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、来年1月中に最終判断する。
 同日、支援者約20人でオンライン会議を開き、全員賛成で決定した。期間は来年3月20~26日の予定。平和大使は1998年に長崎で発足した。集めた署名をスイスの国連欧州本部に届けていたが、新型コロナの影響で2年前から渡航を見合わせ、国内やオンラインで活動を続けてきた。
 19都道府県から高校生各1人程度のほか、「被爆3世・4世」枠を設け、広島・長崎から各3人程度選出する。このほか支援者や平和大使のOB・OGの大学生2~3人も通訳として同行する方針。渡航する高校生は、渡航決定後に選出する予定。


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