長崎市長 NPT再検討会議への渡米断念 広島市長も

 長崎市の田上富久市長が、来年1月に米ニューヨークの国連本部で開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議のための渡米を断念する方針を固めたことが10日、分かった。13日に対応の詳細を明らかにする。広島市の松井一実市長も渡米しない見通し。
 田上市長は非政府組織(NGO)平和首長会議の副会長、松井市長は会長として出席予定だった。新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の世界的な広がりなどを考慮したとみられる。
 NPT再検討会議は5年に1度、今回は来年1月4~28日に開く。2020年4月に予定されていたが、新型コロナの感染拡大に伴い延期されていた。
 再検討会議のサイドイベントは全てオンライン形式となる見通し。田上市長は10月の定例会見で「チャンスがあれば発言したい」と語っていた。


© 株式会社長崎新聞社