海自佐世保 西総監が着任

着任式で会見する西成人総監=佐世保市、海上自衛隊佐世保地方総監部

 海上自衛隊佐世保地方総監に22日付で就任した西成人(なると)海将(57)の着任式が23日、長崎県佐世保市平瀬町の海自佐世保地方総監部であった。会見で東シナ海などでの安全保障環境の変化に言及。「海自だけでは守り切れない」として、陸海空自衛隊の統合的な運用の必要性を強調した。
 式には隊員ら約120人が出席。西総監は訓示で「われわれを取り巻く安全保障環境は国内外ともに大きく変わろうとしている。それを認識してもらいたい」と強く呼び掛けた。その後の会見で、佐世保は「最前線に資する基地」であるとして、各隊員が何をすべきか考える雰囲気づくりに意欲を示した。
 米軍との連携については「(米側も)昨今の情勢に危機感を持っていると思う。しっかり共有できるよう努力したい」とした上で「流れにただ流されるだけでなく、今の情勢を冷静に見極める目も持つ必要がある」と語った。
 西総監は鹿児島県出身。海自大村航空基地には4回勤務。教育航空集団司令官、海上幕僚副長などを歴任した。


© 株式会社長崎新聞社