<冬きらめく2021> 市街地縫う光跡

市街地を縫うように描かれる光跡=佐世保市

 赤と白の光跡が、市街地を縫うように弧を描く。長崎県佐世保市の高台から西九州自動車道を望むと、癒やしの光景が広がっていた。
 佐世保をはじめ、長崎、米軍関係者の「Y」、県外…。さまざまなナンバーの車両が行ったり来たり。スローシャッターを切ると、ヘッドライトは白の、テールライトが赤の光の軌跡となり、夜景に溶け込んだ。
 させぼフォトクラブ会長の村堀孝さん(63)=同市大潟町=にとって、お気に入りの撮影スポットの一つ。「街の明かりや米海軍佐世保基地など、佐世保をイメージできる場所。自信を持って紹介できる」
 新型コロナウイルスの感染は落ち着いている。「年末年始は、親戚に会いに行ったり、来たりする人で往来が増え、いつもよりきれいな光跡になってほしい」。村堀さんは日常が少しずつ戻ることを期待していた。

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