夢のひとときをお手伝い「下野新聞から来ました」記者サンタの一日

子どもたちにプレゼントを渡す記者(右)

 壬生町社会福祉協議会はクリスマスの25日、サンタ姿のボランティアが子どものいる家庭を訪ねてプレゼントを贈る「ハッピーサンタクロース事業」を行った。子育て世帯の経済的支援や、幅広い世代の福祉活動のきっかけづくりが目的で、初の試み。子どもたちに夢のひとときを届けるため、記者もサンタに扮(ふん)して参加した。

 同社協が運営する町就労支援施設むつみの森が2月に始めた空き缶リサイクル収益還元事業の第2弾。町内外から参加した10~70代のボランティア28人が、チラシや回覧板などで募った85世帯を訪問した。

 記者を含めたボランティアたちはまず、町保健福祉センターで講義を受けた。「サンタクロースアカデミー」(東京)の東正樹(あずままさき)学院長(71)から、小学生からの難しい質問の答え方などを学んだ。

 次に国谷の道の駅みぶでコンサートに参加。宇都宮短大付属高生5人のフルート演奏をバックに、生まれて初めてサンタ姿で人前に登場した。緊張しながらも、真っ白いひげをたくわえた顔に笑みを浮かべ、子どもたちに手を振る。腕章を着けて写真を撮っていると「下野新聞ですか。大変ですね」と声を掛けられる場面もあったが、次第にサンタとしての自分に慣れてきた。

 いよいよプレゼント配布。訪問先に着くと、サンタが来ることを知らない子どもたちが恥ずかしそうに迎えてくれた。玩具大手3社が提供したおもちゃやイチゴなど、町ならではの特別セットを手渡すと笑顔になり、「どこから来たの」「何歳なの」と質問してくれる子もいた。

 壬生小4年の小森拓巳(こもりたくみ)君(10)は「びっくりしたけど、プレゼントをもらえてうれしい」。こちらもハッピーなクリスマスになった。

 同社協は来年度以降も実施する予定で、地域貢献として子どもたちの健全育成を図る。

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