韓国語試験 最上級3人合格 対馬高 本年度は過去最多9人に

韓国語能力試験6級に合格した(左から)牛島さん、金山さん、家藤さん=県立対馬高

 韓国政府が認定・実施する「韓国語能力試験(TOPIK)」の最上級にあたる6級に、長崎県立対馬高(植松信行校長、409人)の生徒3人が合格した。本年度の6級合格者は計9人となり、1年間の同校の合格者数としては、過去最多を更新した。
 TOPIKは1級から6級まであり、3級取得が韓国の大学への進学条件になっている。6級は韓国の大学で難なく講義を受講したり、新聞が読めたりできるレベル。同校の「国際文化交流科」では韓国人講師から韓国語を専門的に学ぶことができる。
 新たに合格したのは同科3年の家藤美澪(みれい)さん(18)=埼玉県出身=、金山美咲(みさき)さん(18)=東彼川棚町出身=、牛島弓絵(ゆみえ)さん(16)=佐賀県出身=。3人とも離島留学生で、韓国語に関心を持ち島外から進学した。普段の授業に加え、韓国映画を韓国語の字幕付きで視聴したり、韓国語でブログを書いたりして実力をつけ、10月に同校であった試験で難関を突破した。
 卒業後は韓国の大学に進学し、インドについて学びたいという家藤さんは「将来は日本と韓国、インドの架け橋になりたい」。メディア関係の専門学校に進学する予定の金山さんは「将来は韓国語を話す機会がある仕事に就きたい」、牛島さんは「韓国に行ったことがあまりないので、韓国語で実際に韓国人と交流してみたい」と話した。


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