【2021年登場車両】GV-E197「201系顔」の新型事業用気動車

2021年に登場した鉄道車両を振り返ってみます。高崎を拠点に鉄活動を行っている私にとって印象深いのは、1月に新潟トランシスで竣工し、高崎車両センター高崎支所に配属された、新型事業用気動車 GV-E197系です。新型車両であるにも関わらず、かつて、中央快速線などで活躍した国鉄型電車 201系に似たブラックフェイスを採用しており、新しいのに懐かしさを感じるところも興味深いです。

高崎駅南側で構内試運転を行うGV-E197系 20210201 P:鉄道博士

2月1日には、高崎駅南側の側線で、構内試運転が行われました。私はこの時、初めてGV-E197のディーゼルエンジンの音を聴きました。独特の音色で、趣味的にも興味深く感じました。

高崎線を試運転したGV-E197 20210211 倉賀野 P:鉄道博士

2月11日には、高崎線の高崎〜本庄間で3往復の試運転が行われました。ホッパ車のGV-E196は連結されず、2両のGV-E197のみでした。

信越本線を試運転するGV-E197 20210217 北高崎→高崎 P:鉄道博士

2月17日には、信越本線 高崎〜横川間で3往復の試運転が行われました。途中、本線上で非常にゆっくりとした速度に落とすなど、試運転ならではの様子を撮影することができました。

吾妻線に初入選したGV-E197系 20210413 小野上 P:鉄道博士

4月13日には、吾妻線 小野上駅に、採石輸送のため、初入線を果たしました。

DD51-842が牽引する、小野上工臨返空 20210716 小野上 P:鉄道博士

長年に渡り、「小野上工臨」の牽引機として活躍した、高崎車両センター高崎支所配属のDD51の去就に注目が集まっています。

2022年1月2日には、「EL・DLぐんまよこかわ」の運転が予想されています。将来、もしこの客車列車の牽引にGV-E197が充当されるようになると、個人的にはかなり違和感があります。今年2021年には、高崎車両センター高崎支所の人気電気機関車 EF64-37が引退しましたので、とても残念でした。機関車には、気動車や電車にはない良さがありますので、これ以上減らないことを祈っています。

【著者】鉄道博士 / Dr. Railway

生後2ヶ月より、鉄道を眺め始め、列車の音が、子守唄代わりになる。 3歳で、交通博物館(鉄道博物館の前身)のリピーターとなる。保育園に登園前の早朝から、最寄駅に年200回ペースで通い始める。 5歳で、鉄道に関するニュースが読みたい欲で、毎日、複数の新聞を読むようになる。小学校入学までには、ほとんどの漢字を読めるようになる。 小学校の入学祝いに「国鉄監修 交通公社の時刻表(現 JTB時刻表)」を買ってもらい、全ページ読破し、旅行の計画を立てるようになる。 10歳で、一眼レフでの鉄道写真撮影をスタート。学生時代は、鉄道の写真をひたすら撮る生活を送り、塾等も行かず、法政大学へ入学。 その後も、企業の取締役、海外との業務提携等の仕事をしながら、鉄道写真を撮り続け、鉄道誌に寄稿を続ける。 1949年以降の日本の車輌であれば、数百種類の車輌の解説が可能。それぞれの特徴や魅力も含めて何でも楽しく解説する姿から”鉄道博士”と呼ばれるように。

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