冬の味覚、トラフグ。長崎県内で養殖するトラフグの出荷量は日本一を誇る。主要産地の一つ、長崎市戸石地区では出荷作業が本格化している。
24日午後、同市牧島町の港では、養殖業者が海上いけすからトラフグを次々と網ですくった。網の中で元気にはねるトラフグは丸々と太っている。体長約6センチの稚魚から育て、1年半かけて体長は40センチほどに成長した。トラックで主に関西方面などに出荷する。
市たちばな漁協によると、旬は11月から翌年2月ごろまで。例年、約400トンを出荷しているが、今年は半分以下にとどまる見通し。新型コロナの感染状況が落ち着き、昨年末は休業していた市内の飲食店からも注文が来ている。
養殖業者の松山和昭さん(46)は「今年は1匹ごとの出来が良い。フグは鍋料理など皆で楽しんでほしい」と話した。
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