【DeNA】京山、打撃に開眼 初安打に手応え 「2割3分目指す」

6年目の来季に投打でキャリアハイを目指す京山=10月、横浜

 横浜DeNAの京山将弥投手(23)が打撃向上に意欲を見せている。今季は本職で2勝どまりも、打ってはプロ68打席目で初安打をマーク。打率0割4分5厘ながらこの1本に大きな手応えをつかんだようだ。来季、投打でキャリアハイを目指す右腕は「(打率)2割3分を目指したい」と宣言している。

 10月17日。ヤクルト・金久保の直球を中前に運ぶと、電光掲示板に「H」のランプがともった。5年目で初めて快音を響かせたとあって、今月19日に行われたトークショーで「うれしかった」と顔をほころばせた。

 きっかけは三浦監督の一言だった。「(投手が)投げる瞬間くらいにバットを振り始めろ」。投手として24年連続安打のギネス世界記録を打ち立てた指揮官の言葉通りに実践し結果につなげた。

 自らのバットでチャンスを広げれば投球にも好影響だ。後半戦では10試合のうち5度のクオリティースタート(6回以上で自責点3以下)をクリアし「自分の球をしっかりコントロールすれば抑えられると分かった」。球速にこだわらず制球力を重視していく。

 秋季トレーニングでは斎藤チーフ投手コーチからトレーニングについても学ぶよう助言された。オフはウエートトレーニングを強化し、投げ抜く体力を身に付ける。

 今シーズン打者顔負けの打率2割7分を記録したエース今永から「ものすごく練習する選手。若い投手を引っ張っていける」と一目置かれる背番号48。「防御率も2.30を目指して頑張ります」と大望を抱いている。

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