【鉄道博士の気になる機材 #5】RICOH THETA Z1 51GB 〜 360度カメラのフラッグシップモデル

この連載では、鉄活動に利活用できるガジェット・機材を中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身について論評していきます。読者の皆さんのガジェット・機材選びの参考にしていただきたいと思います。

皆さんは、360度カメラ(全天球カメラ)をご存じでしょうか? 私は「RICOH THETA Z1」という、1インチのイメージセンサーを採用した最上位モデルを使用し、VR動画の撮影を楽しんでいます。このカメラを使って撮影された動画は、スマホやPCだけでなく、VRゴーグルで楽しむこともできます。将来、史料的価値が出そうな被写体をこのカメラで記録しておくことが多いです。

この動画は、しなの鉄道の115系電車内で撮影したものです。しなの鉄道では、国鉄型電車である115系から、新型車両SR1系への置き換えを計画的に進めています。すぐに115系が全廃されるわけではないのですが、乗れる機会は減ってゆきます。

この動画は、廃止されたJR北海道 札沼線の終着駅 新十津川駅です。既に駅舎は解体されたそうですので、史料としての価値をもつ映像になっています。

「RICOH THETA Z1」は、THETAシリーズで唯一、1インチの大きなセンサーを採用しているので、ダイナミックレンジが広く、気に入っています。それなのに、非常にコンパクトなのも素晴らしいです。しかし、気になる点が2点あります。1点目は、内蔵ストレージの容量が19GBと小さく、物足りないことです。2点目は、バッテリー容量に余裕がないので、頻繁に継ぎ足し充電をする必要があることです。

私が指摘した1点目の問題を解決したのが、「RICOH THETA Z1 51GB」です。ストレージ容量が2倍以上になっています。これなら、4KでVR動画を撮影しても、かなり余裕がありそうです。

360度カメラは、今後VRが普及するにつれて、次第に脚光を浴びる存在になりそうな気がします。まだ、その存在すら知らない人が多い今の時代に、VR動画を撮影しておくと、後年、価値が出るかもしれません。

このような途轍もない機材が、普通に買える価格で販売されていることに、私は驚きを禁じえません。すごい時代になったものです。

【著者】鉄道博士 / Dr. Railway

生後2ヶ月より、鉄道を眺め始め、列車の音が、子守唄代わりになる。 3歳で、交通博物館(鉄道博物館の前身)のリピーターとなる。保育園に登園前の早朝から、最寄駅に年200回ペースで通い始める。 5歳で、鉄道に関するニュースが読みたい欲で、毎日、複数の新聞を読むようになる。小学校入学までには、ほとんどの漢字を読めるようになる。 小学校の入学祝いに「国鉄監修 交通公社の時刻表(現 JTB時刻表)」を買ってもらい、全ページ読破し、旅行の計画を立てるようになる。 10歳で、一眼レフでの鉄道写真撮影をスタート。学生時代は、鉄道の写真をひたすら撮る生活を送り、塾等も行かず、法政大学へ入学。 その後も、企業の取締役、海外との業務提携等の仕事をしながら、鉄道写真を撮り続け、鉄道誌に寄稿を続ける。 1949年以降の日本の車輌であれば、数百種類の車輌の解説が可能。それぞれの特徴や魅力も含めて何でも楽しく解説する姿から”鉄道博士”と呼ばれるように。

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