バスケ ジュニアウインターカップ 全国大会に臨む長崎県勢 来月4日から

主将としてチームを引っ張る男子の山中=長崎市、長崎工高体育館(写真左)、守備でチームに貢献する女子のフォワード大石=長崎市、瓊浦高体育館

 バスケットボールの第2回全国U15選手権(ジュニアウインターカップ)は来年1月4~8日、東京・調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われる。
 例年、春に開催していた都道府県対抗ジュニア大会を前年度から改編。男女とも中学やクラブチームなど10~15歳の選手で編成した都道府県代表と推薦を含めた男子52、女子50チームがそれぞれトーナメントで競う。長崎県勢はクラブチームのNAGASAKIが2年連続で男女出場する。
 初戦は男子が1回戦で香東中(香川)と、女子は2回戦でTeamTrust(滋賀)-市川三中(千葉)の勝者と顔を合わせる。

◎男子 チームプレー心掛ける

 県内外の高校生や、時には大学生とも実戦経験を積みながら着実にレベルアップ。初戦の入りを大切に全国舞台に臨む。梅崎監督は「お互いのいいところを理解し合ってプレーできている」とチームの仕上がりに手応えを得ている。
 各ポジションに好選手がそろう。ガード陣は主将の山中をはじめ、堅実なプレーが持ち味の松下、守備で果敢にスチールを狙う小西が試合のリズムをつくる。フォワードの中村は得点源で、ドライブが鋭い横山らとともに攻撃を活性化。センター平山は粘り強いリバウンドで2次攻撃につなげる。
 その平山をはじめ、梅崎監督が「最も成長している」と目を見張るのがインサイド陣。県予選決勝ではベンチスタートだったチーム最長身の185センチのセンター毎熊やフォワード中島のゴール下で体を張る積極性が増したことで、細かなパスでの連係が強化。相手に的を絞らせないオフェンスを展開する。
 目標は日本一。山中は「ドリブルよりもパスを意識して、速い展開のバスケットにつなげたい」とチームプレーを心掛けて全国の強豪に挑む。

◎女子 “攻める守備”で1勝を

 10月上旬の県予選決勝は山里中との接戦を制して2年連続の全国切符を獲得。「全員守備、全員攻撃」を掲げて、前回はつかめなかった初勝利を目指す。本番に向けて田崎監督は「目の前のワンプレーに全力を注いでほしい」と選手たちの奮闘に期待を寄せる。
 スピードがあるフォワード大石、身長174センチのセンター川村らを中心に、常にオールコートで“攻める守備”を展開する。チームが始動した夏から課題だったルーズボールに対する意識もしっかりと共有。大石は「後ろに引かずプレッシャーをかけ続けて、速攻につなげたい」と意気込む。
 攻撃面は主将の大仁田や溝口らフォワード陣がけん引。選手全員に共通する得点力の高さを引き出そうと、広いスペースづくりやボールを持った際の判断のスピードを養ってきた。司令塔のガード山本は「しっかりパスを回して、味方のドライブにつなげたい」と本番を見据える。
 チームは2回戦からの登場で、成熟度の高い単独校との対戦も予想される。大仁田は「みんなで声を掛け合い、気合を入れていきたい」と闘志を燃やしている。


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