NPT再延期 田上市長「非常に落胆」

 核拡散防止条約(NPT)再検討会議の再延期が決まったことを受け、長崎市の田上富久市長は12月31日、「軍拡の流れに歯止めをかけ、核兵器廃絶に向けた動きを堅固なものとするよう期待を寄せていたが、非常に落胆している」とのコメントを出した。
 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を踏まえ、「安全確保の観点から苦渋の決断」と受け止めつつ、「締約国は延期期間を核軍縮進展に向け有効に活用してほしい」と求めた。
 延期後の再検討会議については対面形式での開催を求め、「核軍縮への実質的な道筋を示した最終文書が合意されることを切に願う」とした。


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