「初日の出」上空から堪能 チャーターフライトに130人 ANA、長崎空港ビルディング初企画

機内から撮影した初日の出=1日午前7時25分

 長崎空港(長崎県大村市)を発着する県民限定の「初日の出チャーターフライト」が1日あった。抽選で選ばれた130人が搭乗し、上空から輝かしい初日の出を楽しんだ。
 県民に喜んでもらおうと全日本空輸(ANA)と長崎空港ビルディングが初めて企画。2690人から応募があり、倍率は約20倍だった。
 午前6時35分、チャーター便が出発し五島列島を北上。東の空が青からだいだい色のグラデーションに染まる中、対馬付近を航行中の午前7時20分ごろ、太陽が水平線から顔を出した。乗客は「見えた」と歓声を上げ、スマートフォンで撮影。左右両方の乗客が見えるよう旋回した後は鹿児島県上空まで南下し、長崎空港に戻った。機内ではおせち風の弁当も提供された。
 長崎市葉山1丁目の中村幸志さん(13)=市立岩屋中1年=は「ANAに乗りたくて応募した。とてもきれいだった」と満足した様子。ANA長崎支店の山下達矢支店長(51)は「多くの応募をもらい大変ありがたく思っている。2022年の幕開けを明るくスタートできたら」と話した。

空の上から初日の出に見入る乗客=1日午前7時25分

© 株式会社長崎新聞社