正月恒例、本覚寺で「鎌倉えびす」 参拝客ら商売繁盛願い

正月恒例の鎌倉えびすで福笹を購入する参拝客=鎌倉市小町の本覚寺

 正月恒例の「鎌倉えびす」が1日から3日にかけて、神奈川県鎌倉市小町の本覚寺で行われた。新型コロナウイルス禍で迎える正月に、地元の経営者ら参拝客は商売繁盛などを願って手を合わせていた。

 「鎌倉江の島七福神」の一つでえびす神を祭る同寺。鎌倉えびすは、同寺の夷(えびす)堂が1980年に再建されたことから始まり、毎年1月1~3日に「初えびす」、10日に「本えびす」を開いている。

 世話人らが境内に立ち、夷堂周辺に生える鳳凰(ほうおう)竹に金俵やヒョウタン、開運福袋などを飾り付けた「福笹」や熊手などを販売。縁起物を購入する参拝客らに「商売繁盛、家内安全、お祈り申し上げます」などと、マスク越しに声を掛けていた。福笹を手にした市内でコーヒー店を営む女性(35)は「今年一年の商売繁盛をお願いしました」と話していた。

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