ORC 夜間早朝 実証運航で増便 長崎―対馬、1月16便

 オリエンタルエアブリッジ(長崎県大村市、ORC)は1月、長崎-対馬線で、週末の夜間便と週明けの早朝便をそれぞれ増便する実証運航を実施する。将来的な長崎空港の運用時間延長に向けて、利用客のニーズや運用課題などを把握、検証するのが目的。
 増便は計8日、16便。夜間便は1月7、14、21、28日の午後8時35分長崎発、同9時半対馬発の計4往復。早朝便は同11、17、24、31日の午前6時45分長崎発、同7時40分対馬発の計4往復。運賃は通常通り。
 現行の運用時間は長崎空港が午前7時~午後10時、対馬空港は午前8時~午後8時半だが、実証運航の実施日に限り、両空港の運用時間を特別に延長する。
 ORCによると、週末の対馬発の最終便や週明けの長崎発の始発便は現行でも利用者が多く、ORCは実証運航の利用状況を踏まえ、新たな需要の掘り起こしを期待する。
 県は、長崎空港を管理する国に運用時間の延長要望を続け、発着が少ない早朝深夜帯の航空管制業務を遠隔で行う「リモート化」の運用が3月に始まる見通し。県交通政策課によると、長崎空港の24時間化に向けて▽国内チャーター便などの誘致促進▽空港内での受け入れ整備▽2次交通のアクセス向上▽大村市での滞在対策-の課題解決に向けた具体的な検討を進める。


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