昭和電線HDが中国に新工場 EV需要拡大、今後は開発センター機能も

昭和電線グループが中国浙江省に新設した工場(昭和電線HD提供)

 昭和電線ホールディングス(HD、川崎市川崎区)の中国現地法人は家電や産業機器、自動車に使うワイヤハーネス(組み電線)の生産能力増強に乗り出す。電気自動車(EV)向けなどの需要拡大を受け、約16億円を投じた新工場を1月に稼働させる。

 新工場は、中国東部の浙江省嘉興市に立地。現地法人の嘉興昭和機電が同市に展開していた2工場を統合し、新たな用地に建設した。延べ床面積は約3万5千平方メートル。生産能力は従来の約2.5倍になるという。自動化により効率性を高め、省人化にもつなげた。

 昭和電線HDは、ワイヤハーネス事業を拡大させる方針。新工場を中国における主力生産拠点と位置付け、2026年度には同事業の売上高180億円を目指す。新工場には今後、加工技術開発センターの機能を加え、付加価値の高い製品を供給していく。

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