〈動画あり〉市民と一丸歩みを 上越市新年祝賀会 中川市長が決意披露  2年ぶり、各業界・地域から2020人

 2年ぶりとなる上越市新年祝賀会が4日、同市下門前のリージョンプラザ上越で開かれた。事前に3228人の申し込みがあり、実際に各業界、地域から2020人が参加。新年の始まりを祝い、市の飛躍と発展を願って決意を重ね合った。

年頭の辞を述べる中川幹太市長

 同実行委委員会の主催。昨年はコロナ禍で中止となっており、実施は令和2年以来2年ぶり。会場入り口で参加者の検温や消毒を実施し、会場内では業界や区ごとに大まかに立ち位置を分け、以前は振る舞われた飲食や茶席は全てなしに。常時換気を施した。

 オープニング・アトラクションは「春日山謙信流陣太鼓」の勇壮な音で幕開け。国歌斉唱に続き、市長として初めて祝賀会に出席した中川幹太市長が年頭の辞。約20年前に上越市に移住して以来感じている、四季の移ろいや食材、伝統・文化や産業などの魅力と可能性を紹介し、「先頭に立って国内外に発信していきたい。住みたいと思っていただけるまち、若者が帰ってきたくなるまちにしなければならない、と意を新たにしている」とし、「市民の生活の質を高め、上越市をさらに暮らしやすく、希望あふれるまちにするという高い志を持ち、一歩一歩確実に、市民と一丸となって歩みを進めていきたい」などと抱負を披露した。

 市議会の飯塚義隆議長はあいさつの中で「変革の年を迎え、市議会に課せられた大きな役割と重大な責任を胸に、正面から正々堂々と、是々非々の議論をしていきたい」と決意を述べ、上越商工会議所の高橋信雄会頭は閉式の辞で「今年のテーマは感染防止対策と社会経済活動を両立させること。経済を直していき、上越市にとって復活の年に」と強い思いを表した。

 賀詞交換が始まると、中川市長の前には長い列ができ、あいさつを交わしていた。

中川市長には賀詞交換を求める参加者の烈

開始前には「越後上越上杉おもてなし武将隊」のメンバーらが入り口で出迎え、会場内には「上越市障がい福祉施設団体 上越ワーキングネットワーク」のブースも設けられた。

「車懸」を披露 春日山謙信流陣太鼓

 開会前のオープニング・アトラクションに春日山謙信流陣太鼓が出演し、合戦をイメージした曲「車懸(くるまがかり)」を披露。奏者らは太鼓を中心に大きく舞台を回ってばちを振り、勇壮な音色を会場に響かせた。佐藤昭夫代表(70)は「謙信公祭でも演奏した曲。新たな年が(出席者にとって)躍進の年になるよう願った」と話していた。

春日山謙信流陣太鼓が「車懸」を披露

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