商業エリアを先行整備 綾瀬市役所周辺、大規模事業が始動

商業エリアの市消防本部跡地。後ろに見えるのが、58のテナントが入る綾瀬タウンヒルズショッピングセンター=綾瀬市深谷中1丁目

 綾瀬市役所周辺の中心市街地を再整備する大規模事業が2022年度に本格始動する。数年かけて商業施設を誘致し、現在図書館などが併設されている市民文化センターをリニューアル、地区内の回遊性を高めて地域活性化の拠点を目指す。集客の目玉となる商業エリアは17日までに事業者の参加表明を受け付け、4~5月に公募型プロポーザル方式で民間の提案を受けるなどして先行整備を進める方針だ。

 現在対象地内にあり、05年3月に開業した大型商業施設「綾瀬タウンヒルズショッピングセンター」(同市深谷中)は、25年3月に定期借地権設定契約期限の満了を迎える。隣接する市消防本部跡地の利用も可能になったことなどから、市が事業化の基本方針や再編方針を21年9月に決定した。

 全体の事業化面積は市役所周辺の5万600平方メートル。綾瀬タウンヒルズショッピングセンターが立地する2万6900平方メートルと市消防本部跡地6千平方メートルを合わせた場所を「商業エリア」、市民文化センター1万7700平方メートルを「行政エリア」にそれぞれ設定した。

 市は商業エリアを先行して一体的に再整備するため、民間のノウハウを生かす公募型プロポーザル方式を採用。事業提案の実施要領を昨年12月17日に公表し、合わせて1月17日までに参加表明書の申請を受け付けている。

© 株式会社神奈川新聞社