旧軍最新鋭機「疾風」の基地、旧・相模陸軍飛行場の歴史を知る 神奈川・愛川町で展示会

軍刀や飛行帽などが並ぶ「戦争の記憶-戦後76年-」=愛川町郷土資料館

 現在の神奈川県愛川町と厚木市にまたがる旧日本軍相模陸軍飛行場で、戦時中に戦闘機の操縦などに携わった人たちが保存していた軍装品や写真などの資料を展示する企画展「戦争の記憶-戦後76年-」が愛川町郷土資料館(同町半原)で開かれている。

 2010年から始まり7回目。今回は新たに寄贈された飛行眼鏡や軍刀なども並ぶ。入館無料。月曜休館。1月23日まで。

 同飛行場は現在、神奈川県内陸工業団地となっている場所。同資料館学芸員の山口研一さんによると、1941年、ここに熊谷陸軍飛行学校相模分教所が開校し、複葉の練習機などで飛行訓練が行われた。戦局悪化で44年に飛行学校は閉鎖され、相模陸軍飛行場として当時の陸軍最新鋭機「疾風(はやて)」の基地となったという。

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