アストロズの選手育成部門長にサラ・グッドラムさんが就任
近年、MLBにおいては女性の活躍が目立つ。アストロズは5日(日本時間6日)、球団の選手育成部門長にサラ・グッドラムさんが就任すると発表した。まだまだ少ない女性の球団幹部。新たなロールモデルの誕生は、将来野球界で仕事をしたいと夢見る野球少女の希望にもなりそうだ。
グッドラムさんは昨年1月にブルワーズ傘下の打撃コーディネーターに就任。球団の打撃プログラムの取りまとめや、マイナーチームの打撃コーチ陣の管理を担当した。この役職に女性が就くのはMLB史上初めてのことだったが、わずか1年で“昇進”。MLB公式サイトによると、新天地では選手育成部門の全職員を監督し、人材の採用や育成の中心的な仕事にも携わるという。
28歳のグッドラムさんは、オレゴン大学時代にソフトボール選手として活躍。その後ユタ大学で運動スポーツ科学の修士号を取得し、2017年からブルワーズのスポーツ科学・統合スポーツパフォーマンス研究室に勤務していた。
2020年1月には初の女性コーチが、11月には初の女性GMが誕生
2020年11月にはマーリンズがキム・アングさんのGM就任を発表。MLB史上初となる女性GMが誕生した。その2週間後には、オリオールズで新設された野球開発部門の部長にイブ・ローゼンバームさんが抜擢されるなど、フロントオフィスにおいて“ガラスの天井”を打ち破る動きが続いている。
グラウンドで活躍する姿もある。2020年1月にはアリッサ・ナッキンさんがジャイアンツのアシスタントコーチに就任してMLB初の女性コーチになるなど、マイナーも含めると複数の女性コーチが指導を行っている。
幼い頃から野球が大好きで、野球界で働くことを夢見ていたというグッドラムさん。ブルワーズ傘下の打撃コーディネーターに就任した際には、アングさんがGMに就任したときのことを振り返り、こう語っていた。
「ついに本当に、心から尊敬できる人が現れたと思いました。私もそんな風に見られるかもしれないというのは、私のモチベーションになります」
今度は彼女に憧れて球界入りする女性が現れるのも、そう遠くないかもしれない。
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