「おめでタイガー」 えととお正月にちなみ 生き物を展示 うみがたりマンスリー水槽

 上越市立水族博物館うみがたり(同市五智2)は毎月、テーマに沿って生き物を展示、解説するマンスリー水槽を設置している。1月は「新年!おめでタイガー」と題し、今年のえと、寅(とら)と正月にふさわしい生き物を展示している。

 展示しているのは体色がトラ模様に見えることから名付けられた「トラウツボ」と、紅白の色合いがめでたい「アカシマシラガヒゲエビ」。アカシマシラガヒゲエビはウツボなどの表面に付着した寄生虫や、口の中の食べ残しを食べて掃除する。そして大型なウツボなどの近くにいることで外敵から襲われにくくなる「共生」の関係にある。

紅白模様のアカシマシラガヒゲエビは、トラ柄のトラウツボにくっついて表面の寄生虫などを食べる

 水槽ではアカシマシラガヒゲエビがトラウツボにくっついている姿や、トラウツボが口を開けて掃除を促しているような姿を見ることができる。また、同館で展示しているトラの名が付く生き物や、他の共生関係の生き物の解説も展示している。同館は「共生の展示に、助け合う新年になってほしい願いを込めた」と説明した。

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