【8日】長崎県内で32人コロナ感染 感染者が30人超えるのは116日ぶり

(左から)8日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(7日午後7時現在)

 長崎県などは8日、県内4市3町で新たに計32人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。1日当たりの感染者が30人を超えるのは昨年9月14日公表分以来116日ぶり。
 長崎市は14人で、市内陽性者が2桁となるのも同日の公表分以来。10人は市内か県外の陽性者と接触があり、残る4人は感染経路が分かっていない。14人のうち年末年始に市内へ帰省した県外在住者は3人。反対に長崎市外や県外に帰省して市内に戻った後、感染が判明した人も複数いた。
 西彼長与町在住の感染者3人のうち、1人は長崎市市民健康部の20代男性職員。6日の勤務後に喉の痛みなどを訴え、7日に医療機関を受診し検査で感染が判明した。感染経路は不明だが、業務で一般市民や事業者との接触はないという。
 島原市の感染者は2人で、このうち30代男性1人は県南地区の警察署に勤める警察官。県警によると、6日に発熱したため病院を受診し検査を受け、7日に陽性が分かった。一般住民と接触する業務ではないが、同じ署内の1人が濃厚接触者、3人が接触者として検査を受けている。
 佐世保市は計4人の感染を確認。このうち30代女性と40代女性は米海軍佐世保基地の従業員で、同基地内の感染者と接触していた。県外の帰省先から市内へ戻った20代男子大学生と、20代男性会社員の陽性も分かった。
 諫早市の7人中6人は県内外の陽性者の関連で、1人は感染経路不明。西彼時津、東彼川棚両町でも各1人が感染した。
 また長崎市は8日、医療機関でのPCR検査が陽性で5日に感染者として公表した年代非公表の男性1人について、後の再検査で陰性となったとして、この医療機関が新型コロナ感染症の発生届を取り下げたと発表。これに伴い県内の累計感染者は6219人、回復者は6051人となる。

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