病床使用率20%超、警戒レベル2に 栃木県内、新規感染者は41人 新型コロナ、9日発表

県内の新型コロナウイルス感染者数

 県と宇都宮市は9日、新たに計41人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の累計感染者数は1万5930人となった。病床使用率は8日時点で20.5%となり、県の警戒度「レベル2」(20%以上、警戒を強化すべきレベル)に上がった。

 新規感染者は10歳未満~60代の男女で、居住地別では宇都宮市18人、佐野市5人、那須塩原市4人、小山市と高根沢町で3人などだった。益子町の個人宅で県内126例目のクラスター(感染者集団)が発生。親族12人で会食し、5~8日に計9人の感染が判明した。県はマスクなしでの会話などが原因と推定している。

 病床使用率について、県は20%を超えると「コロナ以外の医療に大きな支障が生じかねない」とする。直近1週間の検査陽性率も5%で、警戒度レベル2(5%以上)の基準に達した。

 県と宇都宮市は9日、計193件を検査した(委託の未集計分は除く)。累計検査件数は53万6507件、退院者1万5607人、入院者116人、宿泊療養者87人、自宅療養者82人、入院調整中25人、重症者0人。

 県は同日、8日の発表に重複があったとして、上三川町の感染者1人を取り消した。

県内の新型コロナウイルス感染者(9日発表)

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