御用邸のまち友好都市締結へ 神奈川・葉山町、静岡・下田市と

葉山御用邸=葉山町

 神奈川県葉山町は14日、須崎御用邸のある静岡県下田市と友好都市協定を締結する。那須御用邸のある栃木県那須町とは既に同協定を結んでおり、「御用邸のまち」同士の交流がさらに広がると期待されている。

 須崎御用邸は1971(昭和46)年に造営された。森林に囲まれた海辺に建ち、主に夏の期間、天皇、皇后両陛下や皇族が静養に訪れる。下田市とは以前から議員同士の交流などはあったが、昨年の市制施行50周年を記念して下田市が葉山、那須両町との友好都市協定締結を提案したという。

 14日の締結式は、新型コロナウイルスの影響で延期されていた下田市の50周年記念式典の中で行われ、葉山町からは山梨崇仁町長と待寺真司議長が出席する。締結後は観光、防災、文化など幅広い分野での交流を目指している。

 葉山町は昨年5月、那須町と友好都市協定を結んだ。同7月には防災協定を締結したほか、民間では葉山町ゴルフ協会のメンバーが那須町のゴルフ大会に招待され、交流を深めた。葉山町は「現存する御用邸のある3市町が相互に友好都市になることで、取り組みを強めたい」としている。

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