「自分らしく生きる」 長崎市の成人式、出島メッセで初開催

友人との再会を喜び記念撮影する新成人ら=出島メッセ長崎前

 10日の成人の日を前に9日、長崎県内各地で成人式があった。新成人らの中には、マスクを一時外して記念撮影に納まる姿も。新型コロナウイルス禍を警戒しつつ、華やかな晴れ着姿で、社会の一員として歩み出す決意を胸に刻んだ。

 長崎市は昨年11月に開業した出島メッセ長崎(同市尾上町)で初めて開催し、新成人1247人が出席した。新型コロナの影響で人数制限をしない式は2年ぶり。初めて事前申込制とした。
 新成人を代表し、早稲田大1年の中島麗奈さんが「人々がその人らしく生きるためのサポートをする仕事に就きたい。どのような事柄も他人事ではなく自分事であると常に意識し生活したい」と決意を述べた。
 田上富久市長は、カナダ在住の被爆者サーロー節子さんの「光に向かってはっていけ」という言葉を引用し「みなさんが自分らしい素晴らしい人生をつくりあげることを心から願っている」と激励した。
 会場の外には、出席者の他に約500人が集まり、振り袖やスーツなどに身を包んだ新成人たちが、友人との再会を喜び、記念写真を撮っていた。福岡大2年でドイツ語を学ぶ水町百晴さんは「将来は長崎を盛り上げることに携わりたい」と語った。
 長崎市の新成人は3470人(男1699、女1771)。民法改正で4月から成人年齢が18歳に引き下げられることにより、来年からは式典名称を「二十歳のつどい」に変更する。


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