アラスカの大自然とそこで生きる人々を追い続けた写真家、故星野道夫さん(1952~96年)の作品展「悠久の時を旅する」が8日、横浜市栄区の県立地球市民かながわプラザで始まった。没後25年を過ぎた今も多くの人々を魅了し続ける作品の数々が展示されている。
星野さんはアラスカで暮らしながら、自然や動植物、先住民らの姿を活写。「自然と人との関わり」について端正な文章でつづり、ロシア・カムチャツカ半島でヒグマに襲われて43歳で急逝するまで思索を深めた。
会場には、季節によって生息地を移動するカリブー(トナカイ)、サケと向き合うクマ、幻想的なオーロラといった写真や資料約百点が展示されている。