延期相次ぐ中…厳戒態勢で成人式 広島

県内の10市3町にまん延防止等重点措置が出される中、成人式の開催を巡って対応がわかれています。

「全ての方々に感謝の気持ちを忘れることなく、これからも自分の夢や目標に向かって成長していきます」

まん延防止等重点措置の対象地域に含まれている呉市。安浦町では成人式が行われ、新成人約60人が参加しました。

入場には検温や消毒のほか前日までのPCR検査を呼びかけるなど感染防止対策を徹底。

新成人たちが企画したイベントなどが取りやめになるなど規模は大幅に縮小されました。

呉市では地域ごとに分かれて成人式を行いますが、10日は安浦と音戸地区以外延期されています。

(新成人)

「久しぶりに友達と会えてうれしい、今看護師を目指しているのでみんなと会えてもっと頑張ろうと思いました」

(新成人)

「成人式が中止というところもいくつか聞いているので、(開催されて)すごく感謝していますし、一生懸命恩に報いれるようにこれから生きていかなければいけない」

8日に行われた竹原市の成人式は混雑を避けるため2部制に。

式典は30分ほどに短縮され、ユーチューブなどで生配信されました。

当初は保護者の入場を1人認めていましたが、まん延防止の対象地域に追加されたことなどから、急きょ取りやめとなりました。

(新成人)

「やっと大人になったという責任感をもって過ごしていきたいと思います。竹原を変えたいですね」

こちらは三原市の成人式会場。座席に新成人の姿はありません。

三原市では成人式を急きょオンライン配信に切り替え、新成人の代表らが誓いの言葉などを収録しました。

(高橋勇介記者)

「三原市の成人式はオンライン開催となりましたが会場には多くの新成人の姿があります」

その代わり会場にはフォトスポットが設置、多くの新成人が記念撮影を楽しみました。

(新成人)

「いつも通りの感じではないけどみんないるのでうれしいです」

(新成人)

「(同窓会は)居酒屋を予約していたがまん延防止等重点措置で全部中止しょうがないですよね」

今年の県内の新成人は前年より約1500人少ない 2万7993人。

10日は広島市など6つの市町で成人式が行われる予定でしたが呉市の2カ所以外は延期となっています。

一方、広島市中区の写真スタジオには振り袖姿の新成人の姿が。

中学時代からの親友だという小濱奈月美さん(20)と相川小都実さん(19)。

成人式当日に写真を撮る予定でしたが広島市の成人式はゴールデンウイークに延期。

せめて晴れ着姿だけでも写真に収めようと撮影に訪れました。

(相川小都実さん)

「成人の日なのでこうやって2人で(振袖を)着て写真を撮ることに意味があると思う

(小濱奈月美さん)

「一生に一回しかないので(振袖を)着たことで成人したんだなと思えたし友だちに会うことができたのでそれが1番うれしいです」

この写真スタジオではきょうだけで6組の新成人が記念写真を撮ったということです。

(相川さん)

「コロナの影響で遠くにいるおじいちゃん・おばあちゃんに会えていないので見せてあげたいです。新成人としてけじめをつけて頑張りたいと思います」

(小濱さん)

「卒業式や成人式が(新型コロナの影響で)延期になったり簡単になったりしてちゃんと伝えられていないことがいろいろあるので「20年間育ててくれてありがとう」という気持ちでいっぱいです」

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