放置傘再生エコバッグ 都城西高エコブレラ作り推進

西中の生徒を招いて行われたエコブレラの作り方教室

 都城西高(鍋倉一幸校長、613人)の全校生徒が加盟する家庭クラブは、環境保全の取り組みとして校内に放置された傘を使ったエコバッグ「エコブレラ」作りに取り組んでいる。活動を地域へ広げようと、1年生が中心となって周辺の中学生にも指導を始めた。
 放置傘を使ったエコブレラ作りは2020年4月、当時の3年生が「今、私たちが社会のためにできることは何か」と考え立ち上げた「都西プロジェクト」の一環。
 エコブレラは廃棄されず、ずっと校内に残っている傘を材料に作製。有志が校内で作り方教室を開き、浸透させてきた。その中で生徒から地域にも波及させようとの声が上がり、周辺の2中学校へ呼び掛けた。
 昨年12月には西中生徒を都城西高に招いて作り方教室を開催。同校1年の生徒らが、アイロンの使い方や縫製の仕方などを丁寧に指導しながら完成させた。西中2年の別府有希さん(13)は「アイロンがけは難しかったけれど縫うのは問題なかった。このような活動をしている高校生は立派と思った」と語った。
 都城西高1年で実行委員長の大峯春呼さん(15)は「この取り組みが地域に広がってくれればうれしい。今後も周辺の学校に広げていきたい」と話していた。

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