メッツがヘルナンデスの「17」を永久欠番に 7月にセレモニー開催

日本時間1月12日、メッツは好打好守の一塁手、キース・ヘルナンデスが背負った背番号「17」を永久欠番にすることを発表した。メッツの永久欠番は、全球団共通のジャッキー・ロビンソンの「42」を除くと、トム・シーバーの「41」、マイク・ピアッツァの「31」、ジェリー・クーズマンの「36」、ギル・ホッジスの「14」、ケーシー・ステンゲルの「37」に次いで6人目。永久欠番のセレモニーは日本時間7月10日に本拠地シティ・フィールドで開催される予定だ。

現在68歳のヘルナンデスは、1974年にカージナルスでメジャーデビューし、1983年途中にメッツへ移籍。現役最終年の1990年はインディアンス(現ガーディアンズ)でプレーし、17年間に及ぶメジャー生活を終えた。1979年に首位打者とMVPを獲得し、翌1980年にもリーグトップの出塁率をマークするなど、選手としての絶頂期はカージナルス時代だったが、メッツ移籍後も1984年から3年連続で打率3割を記録するなど活躍。1986年には球団史上2度目のワールドシリーズ制覇に貢献し、翌1987年は球団史上初のキャプテンに就任した。

メジャー通算2182安打、打率.296、162本塁打、1071打点、出塁率.384、OPS.821をマークした打撃はもちろん、一塁で見せる好守にも定評があり、カージナルス時代の1978年からメッツ時代の1988年まで11年連続でゴールドグラブ賞を受賞。ドン・マティングリーの9度を上回り、一塁手として史上最多の受賞回数を誇っている。このほか、オールスター・ゲーム選出5度、シルバースラッガー賞2度の実績があり、メッツ移籍の前年、1982年にはカージナルスの一員としてもワールドシリーズ制覇を経験している。

ヘルナンデスは「興奮しているよ。人生を超えて続く本当に特別な栄誉だからね」と永久欠番に大喜び。引退後も解説者としてメッツの試合に携わっており、「(オーナーの)スティーブ(・コーエン)から電話で永久欠番について知らされたときはとても感動したよ。球団組織において選手に与えられる最高の栄誉だからね。1983年のチーム加入以来、私を家族の一員のように扱ってくれたメッツのファンにも感謝しているよ」と語った。

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