レイズのブルペン捕手・ラミレスが28歳で急死 死因は公表されず

日本時間1月12日、レイズはブルペン捕手のジーン・ラミレスが28歳の若さで亡くなったことを発表した。ラミレスが死去したのは日本時間1月11日のことで、死因については公表されていない。ラミレスは2016年ドラフト28巡目指名でレイズに入団し、マイナーで3年間プレーしたものの、目立った成績を残せないまま2018年シーズン終了後に解雇。しかし、球団スタッフとしてチームに残り、昨季まで3年間ブルペン捕手を務めていた。将来はベンチコーチや監督になることが夢だったという。

ラミレスは選手やコーチ、その他の球団スタッフから愛される存在であり、その若すぎる死はレイズの球団組織に大きな衝撃を与えている。エリック・ニアンダー編成本部長は「ジーンの家族に深い同情と哀悼の意を表します。彼は思いやりのあるチームメイトであり、友人でした。彼はすべてのことに喜びを感じる人で、その優しい心はすべての人にとって贈り物でした。私たちはこの予期せぬ困難な損失に対処しながら、ジーンとともに過ごした時間に感謝しています」とのコメントを発表。ケビン・キャッシュ監督も「ジーンは素晴らしいチームメイトであり、友人でした。彼は毎日クラブハウスとブルペンにたくさんの情熱とエネルギーをもたらし、彼がレイズと野球を愛していることは誰の目にも明らかでした。彼は広い心と他人を惹きつける笑顔の持ち主でした」と語っている。

プエルトリコ出身のラミレスはテキサス州フォートワースの高校に通っていたため、レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドで行われた2020年のワールドシリーズの際には「人生で最高の瞬間です」と誇らしげに話していた。2019年には「ジ・アスレチック」の取材に対して(レッドソックスで長年コーチを務めた)父・カルロスの足跡をたどり、「いずれはメジャーリーグの監督やベンチコーチ、コーディネーターになりたいです」と語っていたこともある。28歳という若すぎる死を迎え、残念ながらその夢を叶えることはできなかったが、球団史上初の3年連続ポストシーズン進出を成し遂げたレイズを支えた人物の1人だったことに疑いの余地はないだろう。

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