JR西日本 不採算路線の見直し意欲

JR西日本の長谷川一明社長は10日までに共同通信のインタビューに応じ、不採算のローカル線に関して「今考えなければ地域の輸送自体が廃れてしまう。待ったなしの状態だ」と述べ、見直しに意欲を示しました。

JR西日本によれば、1キロ当たりの1日の平均乗客数を示す「輸送密度」が2千人以下を一つの目安としていますが、具体的な路線名については言及しませんでした。長谷川社長は、「不採算路線を維持することは新幹線や都市圏のサービスにも影響を与え兼ねない」と懸念しており、その上で「これまで以上に地域の交通の在り方を考える必要がある」と述べました。

JR西日本は以前よりローカル線の運営について、軽軌道交通(LRT)への転換や廃止によるバスの転換など見直しの方針を何度か示しています。新型コロナの影響により悪化している経営の立て直しを急ぐ方針です。

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