車道を走る迷子の男児保護 男性2人に感謝状 日光・今市署

吉田署長(左)から感謝状を贈られた関根さん(中央)と八木澤さん

 【日光】路上で迷子になった6歳児を保護したとして今市署はこのほど、大室、農業関根菜規(せきねさいき)さん(28)と瀬尾、会社員八木澤一樹(やぎさわかずき)さん(24)に感謝状を贈った。

 2人は昨年12月18日午後7時半ごろ、木和田島の市道を別々の車で走行中、反対車線を1人で走る男児を発見。周囲に保護者は見当たらず、男児が車の行き交う車道を蛇行していたため、車を止めて保護した。手分けして同署に通報するとともに、人気アニメの話をしながら男児を落ち着かせ、安全を確保した。

 男児はスーパーへ買い物に出掛けた母親の元へ向かおうとしていたという。帰宅した母親も同署に通報し、現場に駆け付けた。

 2人は知人で、関根さんは「ドキドキして声を掛けたが、(八木澤さんがいて)心強かった」、八木澤さんは「事件や事故から命を救うことができてよかった」と話した。吉田学(よしだまなぶ)署長は「おかしい、と思ってから一歩踏み込んで対応するのは難しい。その勇気がありがたい」と感謝した。

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