コロナで共通テストなし「個別試験で合否」 長崎県内大学 受験対応を検討

 新型コロナウイルスの影響で大学入学共通テストを受けられない受験生の合否判定を個別試験のみで可能にするよう求めた文部科学省の通知(11日付)を受け、長崎県内の大学などは12日、急な要請に戸惑いながらも対応できるか検討を始めた。
 県立大(佐世保市、西彼長与町)は「すぐに決められないが、通知の趣旨を踏まえ(国の)方針に沿った形で対応したい」とする。共通テストと前期(2月25日)または後期(3月12日)の個別学力検査の合計点で合否判定している。「受験生にとってどのような対応が望ましいのか、公表の時期も含めて検討する」
 活水女子大(長崎市)は、共通テストを経ず直接受験する一般選抜A方式(2月5日)とB方式(3月4日)もあり、「受験の機会は確保されている」としながらも「通知が来たばかり。これから検討する」という。
 同省は中学・高校入試でも対応を求めた。県立中の入試は9日に実施済み。県立高は前期(2月2、3日)と後期(3月8、9日)のほか、追試(同16日)もあり、計3回の受験チャンスがある。県教委高校教育課は「さらなる救済策は慎重に検討したい」としている。


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