罪を犯した者に寄り添う「保護司」の闇と光。1月28日公開の映画『前科者』小説版!

「ビッグコミックオリジナル」(小学館)にて2018年1月から連載が始まった『前科者』(原作・香川まさひと、 作画・月島冬二)が実写映像化された。 2021年11月20日(土)よりWOWOWにてドラマの放送・配信がスタートし(現在Amazon Prime Videoでも見逃し配信中)、 2022年1月28日(金)には劇場公開。 『前科者』は、 TVドラマ「監察医 朝顔」の原作や「羊の木」(18)といった映画の脚本も手掛ける香川まさひと氏が、 「保護司」という仕事にスポットを当てた作品。 2019年「第3回さいとう・たかを賞」の最終候補に選ばれた社会派ヒューマンドラマ。 映画化にあたり監督を務めたのは、 「あゝ、 荒野」(08)で数々の賞を受賞するなど高い評価を得た岸善幸。 本作では脚本も担当し、 現在進行形の犯罪が絡む社会派サスペンスとして描き出している。罪を犯した前科者たちの更生・社会復帰を目指し奮闘する主人公の保護司・阿川佳代を演じるのは有村架純。 生真面目でお人好しな性格の中に凛とした強さを秘める佳代の、 多層的な内面を体現した渾身の演技は、 観るものを引きつけて離さない。 共演には、 ドラマ版からの続投となる石橋静河、 北村有起哉、 宇野祥平に加え、 新たに森田剛、 磯村勇斗、 リリー・フランキー、 木村多江、 若葉竜也、 マキタスポーツなど個性派、 演技派俳優が参加。 圧倒的な個性の競演が、 より一層、 人間ドラマに重みと厚みをもたらしている。今の世の中に一石を投じる注目作だ。

© 有限会社ルーフトップ