韓国紙「韓国人の中国嫌いは政治要因で説明できないヘイト」「死んで当然と嘲笑...無知で愚かなこと」

韓国左派系紙が韓国人の中国人嫌悪について警鐘を鳴らしている。

参考記事:韓国紙「小学生の反日画は恥ずかしいこと」「韓国社会の敵であり犯罪的行為」

オーマイニュースは12日、パク・クァンホン記者の記事『《韓国は私たちを嫌いでしょ?》中国の友人の言葉に絶句する』を掲載した。

パク記者は自身の日本留学時に、中国人の後輩から「先輩、韓国人は中国人が嫌いなんですよね?」と聞かれ、絶句した経験を伝えている。パク記者は「単刀直入な彼女の問いの前に、私は《言葉に詰まる》というのがどんな意味なのか、体で感じることができた」と述べている。その後輩は韓流を好む中国人女性であり、たまに片言の韓国語で挨拶もしてきたという。

パク記者は「韓国では《嫌日》とならぎ、いや《嫌日》以上に日々強くなっている《嫌中》は、その存在を否定できない社会現象」であると吐露する。そして、最近の例として、「良い中国人は亡くなった中国人」を意味する差別的な造語「チャクッチャンチュックチャン」を取り上げ、「言葉とすら言えない不気味なその嫌悪表現はあまりにも何気なく韓国で消費されてきた」と指摘した。

image

近いところでは、今月8日に起きた中国青海省のM6.9規模の地震の報道に対して、韓国ネットユーザーらがこの造語を掲示板などに投稿したことを伝えた。

パク記者は中国人後輩の質問にまともに答えられず、韓国人の中には中国共産党政権に反感を持つ人々が多い、香港民主化運動の弾圧に反感を持つ人がいるなど、政治的な背景のみをその原因として説明したという。

するとこの後輩は、研究室のドアを閉め、「私も正直言って共産党が嫌いです。習近平は独裁者です」と述べたとのこと。パク記者は「想像もできなかった爆弾発言に、私は二度目の絶句をした」「共産党と習近平に反対する中国人という、これまで各種メディアを通じて接した愛国主義的な中国青年のイメージと乖離していた」と述べている。そして、韓国に蔓延した反中・嫌中感情が、中国共産党政権に対する反感だけで説明できるものではないことを自覚する。

パク記者は「(様々な懸案について)韓国政府は中国政府に積極的に声を上げるべきだと考える」としつつ、「しかし批判でも要求でも、これは相手を同等の人格体として前提しているときに可能である」「中国人が自分たちを《死んで当然の存在》と嘲笑する人々を相手に、妥協と譲歩をしてくれると期待するのは無知で愚なことだ」と強調した。

そして、日本が「1931年満州事変以来、帝国日本は大衆の間に嫌中感情を造成し、これを動力に大陸侵略を展開した」としつつ、結局は失敗したことを取り上げ、「当時、帝国日本と中華民国の国力差を思い出してみれば、今日の韓国が現代中国を完力で制圧するということはさらに言葉にならない」「相手の意志を無理に破る力がなければ、結局解決策は対話にあるしかない。その対話の過程で、嫌悪はただ毒に過ぎない」と説いている。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「韓国人だけが嫌っているのではなく、世界中の人が中国を嫌っている」

「原因は我々から探すのはおかしい…」

「好きになるの無理。反韓感情や韓国産不買、ショップを撤収させ、現代自動車の販売量が急落するようにした全体主義後進国の人間たちなのに、どうして好きになれる?…」

「国家、組織、個人間において憎悪で解決できるものは一つもない。悪魔は我々が作っている」

「反省しないとな。ヘイトにいくら理由を付けたところでヘイトはヘイトなだけ」

「サード報復、東北工程、強圧外交、好きな方がおかしい…」

「中国人も韓国人をすごく嫌ってるぞ…」

「少なくとも日本の若者、特に女性は著作権を守り、韓国の文化ファッションが好きだ。中国は若い人ほど紅衛兵となり韓国を属国だとか…」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

参考記事:韓国紙「中国人は韓国を《犬》と呼び、韓国人は中国人を《下層民族》と嘲笑」「若い世代で嫌悪高く、未来のリスクに」

参考記事:韓流女性グループの中国人メンバーの単独行動に中韓で賛否分かれる 「韓国文化を無視するな!」「誇りに思う」

参考記事:韓国著名教授が「日本人留学生ヘイト事件」を強く批判 「極右の狂気が大学にも押し寄せている」

© 合同会社WTS研究所