【新型コロナ】高齢者へのワクチン3回目接種 神奈川の市町村、2月中旬までに開始へ

コロナワクチンの箱

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を巡り、神奈川県内の全市町村が2月中旬までに65歳以上への接種を始めることが16日、神奈川新聞社の調査で分かった。最も早い1月17日に開始する市町と、遅い自治体とは約1カ月の開きがあるが、「できるだけ早く進めて重症者の増加を防ぐ」狙いは共通。オミクロン株による感染が急拡大する中、昨年の教訓を生かして効率的な接種を目指す。

 県内33市町村のうち、65歳以上の一般高齢者への接種を1月中に始めるのは、川崎、横須賀、平塚、葉山など11市町村。ほかの多くは2月上旬のスタートを予定しており、遅い自治体も2月中旬には開始する見通しだ。

 大半の市町村は、政府が打ち出した接種間隔の「前倒し」方針を受け、2回目の接種から7カ月後に打てる計画で接種券発送などの準備を進めている。平塚市は「できるところから順次進めていく」とし、川崎市も準備が整った一部医療機関で1月中に始めるという。

 県内の一般高齢者の3回目接種を巡っては、黒岩祐治知事が「5月までにおおむね完了する」との見通しを示している。昨年実績に基づき1日4万回のペースで進むとの前提だが、各市町村は2回目までの教訓を生かして予約の円滑化や接種体制の効率化を図っており、より加速する可能性もありそうだ。

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