大学共通テスト「勉強の成果出せた」 受験生、一旦ひと息

試験を終え、ほっとした表情で会場を後にする受験生=長崎市、長崎大文教キャンパス

 大学入学共通テスト2日目の16日、長崎県内の9会場では大きなトラブルもなく全ての日程を終了した。猛威を振るう新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の感染に警戒しながら共通テストに臨んだ受験生は、ひとまず「ほっ」とした表情で会場を後にした。
 県内の志願者数は5132人で、最終日の科目別受験者数は理科(1)2345人、理科(2)2822人、数学(1)4958人、数学(2)4940人だった。
 各会場で受験を終えて生徒たちは緊張が解けた様子。長崎市の長崎大で受験した県立長崎東高の足立恵祐さん(18)は「この1週間、市内でコロナ感染者が急増し、感染しそうで心配したが、きょう受験できてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。2次試験に向けて「共通テストは通過点。今晩からラストスパート」と意気込んだ。
 対馬市の県立対馬高で受験した県立豊玉高の青柳貴之さん(18)は「2日間通してこれまでの勉強の成果は出すことができた」と話した。コロナ禍の影響については「2年前の先輩たちと違い、夏休みや冬休みにみんなで学校に集まって勉強することが少なかったが、自宅で集中して受験勉強ができた」と振り返った。
 県立大佐世保校で受験した聖和女子学院高の奥野有稀さん(17)は「コロナ禍でリモート授業の期間もあり苦労したが、得意科目の英語はしっかり解けた」とにっこり。一方、数学は難しかったといい「これから気を抜かずにもっと努力して、共通テストの結果が良くなくてもカバーできるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。


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