『宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』完成披露舞台挨拶。この10年の集大成でもある自信作

2022年2月4日より公開される『宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』完成披露舞台挨拶が行われた。 古代進役の小野大輔氏、土門竜介役の畠中祐氏、キャロライン雷電役の森永千才氏、シリーズ構成・脚本の福井晴敏氏、監督の安田賢司氏、そしてMCには桐生美影役の中村繪理子氏を迎え行われた。

福井は「大変な世の中に生きている我々と同じ苦しみや喜びを抱えている人間たちの姿を描き切ろうという事で始まった作品です。いつもであれば新作を始めてお見せするときはドキドキの方が大きいんですけど、今回は早く観た皆さんの観た後の声を聴きたいと思っています。」と今作への自身を語った。

制作時の苦労した点について問われ安田は「今までみなさんが作ってきた物語の柱をどうたたんでいくのか、どう盛り上げながら物語を進めていくかが苦労した点です。そこは上手くいったと思います。」とのこと、それを受け福井は「コチラは材料を提供しても料理人がこんな材料じゃだめだとなるといけないので、最初は恐る恐る少しずつ出していましたが、最終的には盛りだくさんな内容となりました。それは安田さんがいたからこそ出来たことだと思います。」と監督としての安田の手腕を褒め称える場面もあった。

今作で艦長となった古代進について小野「今作の古代は覚悟が決まっていましたね。そこは沖田艦長から学んだことだと思います。」と艦長として成長している姿を頼もしく感じたそうです。 新人クルーからみた古代について畠中は「今作の古代艦長は多くを語らないので、何を考えているか分からないとなることが多かったと思います。なので、周りは確かに古代艦長に強く当たっているかもしれないですね。でも、カッコいいのでみなさんも応援してください。」と新人クルー土門としての視点での古代が語られた。

新人クルーの活躍について小野は「立派ですよ。土門・雷電の二人は戦闘に関わることが多いです、その緊張感を保ちつつ演じていて、いま一緒にいる二人もそうですけど他のみんなもちゃんと戦艦に乗っていたなと思いました。」とクルーを演じられたキャストのみなさんの演技の素晴しさに触れた。

今作の見どころについて聞かれ森永は「全部と言いたいところですが、各キャラクターたちの心の面の成長です。一緒に成長している姿を観ることで新たな魅力を発見出来るなと思います。」、安田からは「最初ヤマトは戦艦のイメージでしたが、実際に関わってみると人間ドラマを描く物語だと感じました。福井さんの脚本の力もあって、人間としてのデスラーを描けたと思います。」とともに人間ドラマとしてのヤマトの魅力を語った。

最後に小野「ヤマトの旅が1つの結末を迎えます。それは『宇宙戦艦ヤマト2199』から続いてきたこの10年の集大成でもあると思っています。それを思うと感無量です。でも、観終えていただくとヤマトはまた未来に向かって旅立っていくんだと感じていただけると思います。次の10年に向けての期待を持っていただける作品なので、これからも皆さんにヤマトに乗り込んで旅をしていただければ嬉しく思います。」とこれまでのそしてこれからの宇宙戦艦ヤマトへの期待のせた舞台挨拶は熱狂の中で幕をとじた。 [REPORT:柏木聡(LOFT/PLUSONE)]

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