空から見た鉄道 #5 秩父鉄道三ヶ尻線跡

20210831 秩父鉄道三ヶ尻線跡 P:鉄道博士

こんにちは!! 鉄道博士だよ!!

連載「空から見た鉄道」では、私 鉄道博士がドローンで撮影した鉄道写真を紹介します。上の写真は、2020年12月31日をもって廃止された、秩父鉄道三ヶ尻線の線路跡でレール等が撤去されている様子を空撮したものです。写真の上側には、熊谷貨物ターミナル駅があり、左下には籠原駅があります。

秩父鉄道三ヶ尻線(熊谷貨物ターミナル – 武川間・7.6km)は、その大部分を秩父セメント(現 太平洋セメント)熊谷工場への専用線を転換し、1979年10月1日に開業しました。上越新幹線(1982年11月15日開業)建設のため、それまで熊谷駅において行っていた貨物の取扱いが廃止され、新設される熊谷貨物ターミナル駅に移管されることになったためです。

東武鉄道で使用する新型車両も、熊谷貨物ターミナル駅を経由して、三ヶ尻線から搬入され、秩父本線を経由して、羽生(東武伊勢崎線)、寄居(東武東上線)へ運ばれていました。

熊谷貨物ターミナルからの石炭輸送列車が2020年3月14日に廃止され、その他の熊谷貨物ターミナル駅からの貨物輸送も同年9月30日までに順次廃止されるため、同年3月26日、秩父鉄道は、三ヶ尻 – 熊谷貨物ターミナル間の廃止手続きに入ると発表しました。この区間は同年12月31日をもって廃線となりました(太平洋セメント熊谷工場の専用線が接続する三ヶ尻と武川の間の3.7kmは廃止になっておらず、現在も鉱石列車と貨物列車が走行しています)。

鉄道は最高のエンターテイメント❤️

※ドローン空撮にあたって、国土交通省に許可を得て撮影しています。

DJI Mavic 2 Proで撮影

【著者】鉄道博士 / Dr. Railway

生後2ヶ月より、鉄道を眺め始め、列車の音が、子守唄代わりになる。 3歳で、交通博物館(鉄道博物館の前身)のリピーターとなる。保育園に登園前の早朝から、最寄駅に年200回ペースで通い始める。 5歳で、鉄道に関するニュースが読みたい欲で、毎日、複数の新聞を読むようになる。小学校入学までには、ほとんどの漢字を読めるようになる。 小学校の入学祝いに「国鉄監修 交通公社の時刻表(現 JTB時刻表)」を買ってもらい、全ページ読破し、旅行の計画を立てるようになる。 10歳で、一眼レフでの鉄道写真撮影をスタート。学生時代は、鉄道の写真をひたすら撮る生活を送り、塾等も行かず、法政大学へ入学。 その後も、企業の取締役、海外との業務提携等の仕事をしながら、鉄道写真を撮り続け、鉄道誌に寄稿を続ける。 1949年以降の日本の車輌であれば、数百種類の車輌の解説が可能。それぞれの特徴や魅力も含めて何でも楽しく解説する姿から”鉄道博士”と呼ばれるように。

© 合同会社総合戦略研究会