トヨタのレーシングチームを運営し、コンプリートカーやカスタムパーツを販売するTOM’S(トムス)は、トヨタ スープラのトムスバージョン「TOM’S スープラ」のグランドツアラーモデルを、「東京オートサロン2022」で発表した。2020年に発売したトムス版スープラのフラッグシップモデルとなる「TOM’S スープラ」を街乗りにも適した仕様としている。具体的な中身を紹介していこう。
420馬力に抑え純正とTOM’S スープラの中間モデルとした
今回登場した「TOM’S スープラ ツアラー」は、快適な移動を目指したグランドツアラーモデルだ。TOM’S スープラの最高出力が460馬力だったのに対してTOM’S スープラ ツアラーは420馬力に抑えた。純正のRZグレードより80馬力高め、TOM’S スープラと純正モデルの中間に位置する。
ウイングレスとなったがオーバーフェンダーやディフューザーはTOM’S スープラと同意匠だ
外観の違いとしてはリアウイングレス仕様となったのが大きな違いだが、オーバーフェンダーやフロント、サイド、リアディフューザーの形状はTOM’S スープラと同様だ。足回りのセッティングを変更して、長距離移動も快適に過ごせるモデルとなっている。
オーバーフェンダーは純正に比べて全幅85mm増の1950mmと大きいものの、車両直進性や安定性などに効果をもたらすためそのまま生かした。
価格は1166万円か? トヨタディーラーではパーツの購入も可能だ
また、TOM’S スープラは99台限定で販売されたが、TOM’S スープラ ツアラーは台数限定モデルにはしないという。2022年2月中旬から発売予定で、価格(税込・予定)はベースが1166万円。オプションのサスペンションやブレーキ、カーボン製の内装パーツなどを含めたオプション装備を追加すると1321万9800円だ。
またトムスのディフューザーやマフラーなどのパーツはトヨタディーラーでも購入できるため、コンプリートカーとしてだけでなく、カスタマイズニーズにも応えている。
ベースとなるトヨタ スープラ RZグレードの価格が731万3000円と高額であるため、購入できる人は限られる。しかし、レースの知見を生かしたパーツは見ているだけでもうっとりするほどデザイン性が高い。一見の価値があると言えるだろう。
【筆者：篠田 英里夏(MOTA編集部)】
