東海道線村岡新駅 設置中止へ鎌倉市長に署名 市民団体「新駅よりコロナ対策進めて」

松尾市長に署名を手渡す内田会長(左)=鎌倉市役所

 JR東海道線大船-藤沢間へ設置予定の「村岡新駅(仮称)」を巡り、鎌倉市の市民団体「村岡新駅と深沢のまちづくりを考える会」(内田次敏会長)は20日、新駅の設置中止を求める署名(3134筆)を松尾崇市長に提出した。

 同会は「新駅よりも新型コロナウイルス対策を進めるべき。多額の税金を投入するのは問題」と訴えた。一方、松尾市長は「コロナ対策は最優先で行う。深沢地区のまちづくりは駅を新設した方が市の負担が軽減できる」と理解を求めた。

 JR東日本と県、藤沢、鎌倉両市の4者は昨年2月に、同駅を設置することで合意している。JRは2032年ごろの開業を見込んでいる。

 同会の前身「深沢・村岡再開発を考える会」は市に対し、昨年1月にも、新駅設置の中止を求める署名(3607筆)を提出している。

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