【新型コロナ】神奈川県、高リスク療養者に重点 保健所の健康観察省力化へ

新型コロナの感染急拡大を受けた対応を議論する県感染症対策協議会=21日午後、県庁

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、神奈川県は21日、自宅療養者に対して行う健康観察について、50歳以上や5歳以下の子どもらに重点化させる方針を示した。県内の自宅療養者は1万人を超えており、リスクの高い療養者への対応を優先させることで、保健所業務の省力化を図る。

 同日開かれた県内の医療・行政関係者らでつくる感染症対策協議会で、県の方針を協議した。

 重点的に健康観察を実施する対象者は、▽50歳以上もしくは5歳以下▽血中酸素飽和度95%以下▽基礎疾患などの重症化リスク因子がある─のいずれかの条件を満たす自宅療養者。

 現在は全ての自宅療養者に対し、容体の急変に備えて、保健師らが電話連絡をする体制を整えている。今後は条件を満たさない療養者には、電話連絡などを省略する。さらに本人の意向次第では、健康状態の報告などを求めない自主的な療養も可能とする方策も示した。

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