「信長の野望」開発者から仕事学ぶ 足利市と「コーエー」連携事業、高校生ら60人

人気ゲーム開発者が講師を務めた「まちの先生」

 【足利】人気歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」などで知られる、ゲーム企画開発のコーエーテクモゲームス社員からゲームクリエイターの仕事を学ぶ職業教育事業「まちの先生」が22日、市生涯学習センターで開かれ、高校生や大学生ら計約60人が聞き入った。

 市と、市内創業のコーエーテクモホールディングス(横浜市)の包括連携協定に基づく事業第1弾。信長の野望シリーズ開発にも携わる劉迪(りゅうみち)さんが講師を務め、制作工程などについて解説した。

 劉さんは冒頭、開発中の最新作「信長の野望・新生」の映像を一部紹介。開発フロアや自身のデスクの写真も見せ、ディレクターやプランナー、プログラマーなど主要な六つの役割について解説した。

 質疑応答では「高校生のうちにやっておいた方がいいことは」「必要な資質は」などと質問が相次いだ。劉さんは「作曲でも絵でも、ものづくりを1度は経験してほしい」「最後までこだわって作り込む気持ちのある人が活躍できる」などと丁寧に答えた。

 昨年10月の全国高校eスポーツ選手権にも出場した日々輝学園高1年菊地泰希(きくちたいき)さん(16)は「小学生の頃からゲームの世界に興味があった。制作の仕事が具体的に分かったので、まずはプログラミングを学んでみたい」と話していた。

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