相鉄・東急直通線23年3月開業へ 近く発表見通し、新横浜や都心へのアクセス向上

写真左から、東急東横線、相鉄線

 相鉄線羽沢横浜国大駅(横浜市神奈川区)と東急線日吉駅(同市港北区)を結ぶ新路線「相鉄・東急直通線」が2023年3月の開業を予定していることが、関係者への取材で分かった。開業は22年度下期と公表されていたが、詳しい日程は明らかになっていなかった。当初の計画より約4年遅れる形で、横浜西部や神奈川県央方面から、東京都心へのアクセスがさらに向上する。  

 相模鉄道(同市西区)と東急電鉄(東京都)などが近く、開業月を発表する見通し。関係者によると、開業日は土休日を軸に調整している。新路線の開業日は早朝の利用客が多い平日を避けるのが一般的で、相鉄・JR直通線も19年11月30日の土曜日に走りだした。

 相鉄・東急直通線は、羽沢横浜国大と新横浜(仮称)、新綱島、日吉の4駅を主に地下で結ぶ約10キロ区間の新路線。上りの列車は日吉を出て渋谷や目黒方面に、下りの列車は羽沢横浜国大、分岐駅となる相鉄本線の西谷を通って海老名方面などに向かう。

 運行本数は朝のラッシュ時が1時間に10~14本、それ以外は4~6本の見通し。相鉄・JR直通線は1時間に最大4本のため、東京都心への乗り入れ手段が拡充する。また、東海道新幹線が停車する新横浜へのアクセスが向上し、関西方面にも移動しやすくなる。

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