栃木県内感染 累計2万人 新たに422人、新型コロナ

県内の新型コロナ感染者数と累計感染者数の推移

 栃木県と宇都宮市は24日、新たに計422人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。累計感染者数は2万人を超え、2万8人となった。2020年2月に県内で感染者が初確認されてから2年足らずで県民のおよそ100人に1人が感染した計算になる。感染力の強いオミクロン株の影響で1月に入り感染者が急増。これまでにないスピードで感染が広がり、医療提供体制への負荷が懸念される。

 県は21日、政府に「まん延防止等重点措置」の適用を要請しており、25日には本県を含む18道府県への適用が正式決定する見通し。

 県内では昨年12月下旬から感染者が増加。1月中旬以降は1日の感染者が3ケタ台となり、直近1週間の平均は401人に上る。療養者数は3千人を超え、病床使用率は23日時点で33.9%。コロナ以外の医療に大きな支障が生じかねないとされる20%を超えている。

 24日の新規感染者は10歳未満~90代の男女で全市町で確認された。宇都宮市148人、小山市47人、栃木市31人など。同日、医療機関に入院中だった80歳以上の男性患者1人が死亡し、死者は計121人となった。

 クラスター(感染者集団)は計4件発生。宇都宮市内の医療機関では職員と患者の各7人が感染。他に高齢者施設2カ所、真岡市の高齢者施設でも相次いだ。県内の入院者は209人、宿泊療養者316人、自宅療養者2482人、重症者0人。

新型コロナウイルス感染者数 24日:422人
県内の新型コロナウイルス感染者(24日発表)

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