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国家試験「技能検定」の「とび(とび作業)」3級に、長崎県佐世保市瀬戸越3丁目の県立佐世保工業高(加藤倍敬(ますのり)校長、692人)の土木測量部員6人が合格した。県内の高校生では初。
技能検定(131職種)は労働者の技能向上などを目的にした国家検定制度。とび(とび作業)3級の検定では、支給された材料を利用して、図面通りの登り桟橋の組み立てを2時間以内で行う実技と、建築構造や関係法規などの知識が問われる学科があった。
土木測量部には本年度、技能検定班が発足。部員6人とマネジャー2人が所属している。部員らは発足した4月から実技試験に向け練習を開始。炎天下で、約3キロある材料を組み立てる作業はきつかったが、放課後に何度も繰り返し練習し、試験の1カ月前は週末も取り組んだ。検定は昨年7月にあり、同班の部員全員が合格した。
部長で2年の山邊憲慎(けんしん)さん(17)は「マネジャーを含め仲間と一緒に協力したからこそ練習にも耐えられた。皆で勝ち取った合格だから余計にうれしい」と笑顔。3年の牧村成流(なる)さん(18)は「市内の総合建設会社に就職するので、今回の挑戦で培ったコミュニケーション力や知識を今後に生かしたい」と目を輝かせた。