宇都宮市下ケ橋(さげはし)町の田んぼにハクチョウが飛来している。26日には約180羽の姿が見られ、水辺で泳いだり、植物をついばんだりして羽を休めていた。
ハクチョウが飛来しているのは、稲刈り後にも水を張ったままにする「ふゆみずたんぼ」が行われている、県道氏家宇都宮線の南北両側にある田んぼ。
地元住民らでつくる「SK(下ケ橋・河原地区)農村環境保全会」によると、15年ほど前から毎年飛来している。例年は2月末ごろが飛来のピークで、3月10日ごろにシベリア方面へ飛び立っていくという。
同会の桜井忠夫(さくらいただお)会長(80)は「水を張ることで冬でも水生生物が生きられる。豊かな環境がなければこれだけのハクチョウは来ない」と話している。