栃木県と宇都宮市は28日、新たに計702人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの新規感染者が700人を超えるのは初めてで、27日の618人を上回り、4日連続で過去最多を更新した。足利市内の二つの高齢者施設でクラスター（感染者集団）が確認された。26日に公表した栃木市の80代男性の発生届が取り下げられ、県内の累計感染者数は2万2504人となった。
新規感染者は10歳未満～100歳以上の男女。居住地別では宇都宮市281人、小山市47人、真岡市39人、足利市38人、那須塩原市34人などと続き、塩谷町を除く24市町で確認された。感染経路不明は407人。
足利市の高齢者施設では20～27日に入所者3人と職員5人が感染。別の高齢者施設でも24～26日に入所者4人、職員1人の感染が判明した。県はいずれも感染対策不足が原因とみている。
27日現在の直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は159.4人。病床使用率は31.7％。重症者はいない。県と宇都宮市は28日、計1091件を検査した（委託の未集計分は除く）。累計検査件数は56万9563件。
