栃木県内新たに59人感染 高根沢、茂木でクラスター発生 新型コロナ

県内の新型コロナウイルス感染者数

 栃木県と宇都宮市は11日、新たに計59人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。高根沢町の高齢者施設と茂木町の事業所でクラスター(感染者集団)が発生した。感染者の増加が続いており、県は12日に対策本部会議を開き、県の警戒度を「レベル2(警戒を強化すべきレベル)」に1段階引き上げる方針。

 県内の累計感染者数は1万6033人となった。新規感染者は10歳未満~90代の男女。居住地別では宇都宮市23人、小山市、鹿沼市、真岡市、茂木町で各5人、日光市、壬生町各3人など。また、これまでの感染者のうち「オミクロン株」への感染は8人確認された。10~20代の男女で、うち3人が市中感染とみられる。

 高根沢町の高齢者施設では7~10日に入所者2人、職員4人の計6人が感染。茂木町の事業所では10~11日に従業員6人の感染が判明した。県は感染対策不足、多人数での会食をそれぞれの原因として挙げている。

 12日の対策本部会議後は福田富一(ふくだとみかず)知事が記者会見を開き、感染が急拡大している地域への移動自粛などを呼び掛ける見通し。

 県と宇都宮市は11日、計320件を検査(委託の未集計分は除く)。累計検査件数は53万7651件、退院者1万5651人、入院者120人、宿泊療養者119人、自宅療養者82人、入院調整中48人、重症者0人。

県内の新型コロナウイルス感染者(11日発表)

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