高齢ゾウの「ボン」と「ヨーコ」に新鮮な水を 横浜・金沢動物園が自動給水装置設置へCF

ゾウの「ボン」と「ヨーコ」(同園提供)

 横浜市立金沢動物園(同市金沢区)が、園の人気者のゾウ「ボン」と「ヨーコ」の展示場に設置する自動給水装置の資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。3月17日に迎える開園40周年プロジェクトの一環で、「開園当初からいる高齢の2頭が健やかに暮らせる環境を整えてあげたい」と支援を呼び掛けている。

 同園によると、ボンは雄で45歳、ヨーコは雌で43歳。1985年にインドから一緒にやってきた。2頭が日中過ごす展示場には水をためるタイプの水場はあるものの、新鮮な水しか飲まないという。飼育員がホースなどで直接与えなければ展示場ではほぼ水を飲まないため、飼育員が不在のときでも好きなように水分補給ができる自動給水装置を設置し、健康管理に役立てたいと資金を募ることにした。

 目標金額は500万円で、1口3千~50万円。返礼品は金額に応じて、ボンをモチーフにした縫いぐるみや園長による特別半日ガイドツアー、自動給水装置設置後の動画配信などを用意している。

 小國徹園長(62)は「園の歴史とともに年を重ねてきた2頭のゾウは園のシンボル。長く元気に生活してもらうため、今回初めてCFに挑戦した。温かい支援をお願いしたい」と話した。

 支援金は3月11日までCFサイト「READYFOR(レディーフォー)」で受け付ける。同園ホームページからも同サイトにアクセスできる。問い合わせは同園電話045(783)9100。

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